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我々THE ELEPHANTにとって今後忘れる事無い大切な日となった今月の2日。会場は六本木、西麻布。Traffic Tokyo。

Traffic Tokyoは地下2階へと進むとヨーロッパのゴシック調な作りをしており、ダークネスな雰囲気を醸し出しているスペースだ。

(THE ELEPHANT4周年のパーティでも利用させてもらった)

そんな混沌な会場を舞台に我々は「NAMACHEKO」と共同でナイトパーティを開催した。

 

会場には多くの東京のファッションヘッズ達を中心に多種多様な人が集まってくれた。それに各々一張羅と思われる洋服を纏っている様子はパーティをより華やかにしてくれた。

中でも多くの方がNAMACHEKOの洋服を着ていて(NAMACHEKOのパーティなので当然なのかもしれないが。)やはりDilanが生み出すエキゾチックで気品のある衣服は目に止まるなと。

 

そんなこんなで来場者の洋服を横目にビール片手でお客様や友人、沢山の人と話し音楽を感じ酔っ払い、かけがえのない1日になったのは僕だけじゃないだろう。

そんな余韻に浸りつつ今この文章を書いてる。

THE ELEPHANTに普段足を運ぶお客様、お店を知っている方、東京大阪に限らず世界中の洋服好きに。

新しい試みとしてBLOGという古典的な媒体を始める。

 

遅れましたが僕はTHE ELEPHANT大阪店で店長を務めるカンジと言います。

何故大阪の人間が始めるのと疑問に持つ方も少なくないだろうが理由は至って単純で僕が始めたいから。それだけです。

今後別のスタッフが書くBLOGも読めるかもしれないが僕でスタートを切らせてもらいます。

 

普段店頭に立ちお客様と話している際「これカンジ君好きそうですね〜」と言われる事が多々ある。友人と服屋に訪れているときもしばしば。

僕は我ながら「好き」が人より数倍はっきりしていて、非常に解りやすいのかも知れない。(まあそんな事人間各々思うことは多いだろうが。)

 

中でもTHE ELEPHANTで取り扱っているNAMACHEKOは特に僕の心に突き刺さってくる洋服やアイテムが多い。

先ほど書いた様にエキゾチックで気品のある面に感度あるため息が漏れる。

 

 

 

NAMACHEKOは2015年にブランドがスタートし2017年秋冬にファーストシーズンを発表した。

パリのセレクトショップThe Broken Armによるサポートが決まりそこから世界の多くの服好きの手に渡ったのはもう現在言うまでも無い。

 

Dilan Lurr (ディラン・ルー) と Lezan Lurr (レザン・ルー)の兄妹でブランドを動かしているのも有名な話。

Dilanがデザインに専念し、Lezanはマーケティングを行いブランドを運営している。なかなかに珍しく素晴らしいデュオだ。

 

 

 

ブランド自体シーズン毎に多様なアイテムを発表する中一発でNAMACHEKOだとわかるニットや精密に計算されており抜け目無く美しいテーラードやトラウザー。

数年前からリリースされインポートブランドらしく無い価格帯で提供されるデニムシリーズはうちでもかなりの好評を頂いている。

 

 

THE ELEPHANTでは昨年の2023AWから取り扱いが始まったにも関わらず、店頭でのお客様の食い付きやイベントの反響もあり既に看板ブランドになりつつある。

 そんな中記念すべき1本目の今記事ではこちらのアイテムを紹介したい。

 

 

 

NAMACHEKO - HOLM DERBY

見ての通りふんだんに使われているアイレット。(日本ではハトメと言う名前の方が馴染み深い。)

 

アイレットは靴のシューレースを通す穴の補強パーツとして、また鞄の装飾としてファッションでは馴染み深いディテールではあるが、変態的なレザーシューズに(後程説明する)大中小のアイレットが散りばめられている。

それだけでも違和感が多く心惹かれる一足。

 

個人的にアイレットには音楽性を感じる。

スタッズは言わずもがな、70年代後期〜80初期のパンクスが履いていたタイトなレザーパンツやデニムのサイドに紐を通すためにアイレットがよく使われていた。

 

話を戻しこのレザーシューズ。

そもそも基本的な名称が定まらない。

アイテム名はHOLM DERBY。ダービー。

ただ所謂ダービーシューズは外羽根の靴を指すが、この靴は内羽根で作られていてドレッシーな印象が見受けれる。

 丸みあるトゥやセンターシームはカジュアルな靴によく見られるデザインだが真っ黒でハリのあるカーフレザーが綺麗で野暮ったくならない。

 

   

それにボリュームのあるソール。それに伴い踵のヒールは4cm弱ありドレッシーな印象も伺えるしグッドイヤー・ウェルト製法で作られていて抜かり無い。

 

 

 

極め付けはやはりアイレット。シルバーの輝きがこの靴を華やかにしてくれる。

 

 

この文章を書きつつやはり変態的な靴だなと再認識させられる。

 

レザーシューズ、ブーツしか基本的に履かない僕にとっては非常に魅力的なアイテムだし間違いなく街中で目を引くであろう。

ここまでしっかりしているソールなので是非スニーカーの様にガシガシ履いて欲しい。きっとその方がこの靴の魅了は理解しやすいかなと。

 

 

  

残り一足なので気になる方はお早めに。

 

https://theelephantmarket.com/collections/namacheko/products/namacheko-holm-derby

 

正直前置きの方が長くなってしまったのは予想外だが久々に文章を書くと普段使わない脳の部位を動かせるので非常に冴える。

これからどんな頻度で更新していくかは決まってないが次回も楽しみにして頂ければなと。

第1回の記事はこの辺で。

 

福原幹二

 

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