
2024/10/10
東京の某所にてORIMI 2025年春夏コレクションとしてブランド初のRunway Showが行われた。
会場には混沌に張り詰めたムードの中数多くの来場者が集い、25体のモデルが練り歩きかつて無い緊張感が漂う時間となった。
大阪店に通っているお客様も何人か見に来てくれて非常に嬉しかったし何より遠い距離にも関わらず足を運んでくれたバイブスが流石だなと思う。
(中には夜行バスで来ましたって人も。)
会場に来れなかった方も各メディアなどで既にチェックしているだろうが、まだ見れてない方は下記リンクより是非ご覧いただきたい。
ORIMI 2025 S/S COLLECTION
今回のcollectionのテーマは”DISARM”
日本語で言うところの”武装解除”と言う意味を持つ言葉。
折見さんの中で何となくしっくりきた言葉をチョイスしたとの事。
色味を極力絞り、東京のダークネスなアティチュードが醸し出され、見る者全てを引き込むようなShowだった。
Showで使われた吐息が混じる都会の冷たい様な、音数を最小限に絞り研ぎすましたインダストリアルなショーミュージックは5月に開催したNAMACHEKO × THE ELEPHANTパーティでもDJをして頂いたMARS89さんに折見さんが今期のムードを伝え制作されたShowの為の音源だ。
その音源がカオスな洋服を着たモデルの動きに纏わり付き、より折見さんの描いた世界観を創造していたなと感じた。
折見さんも出来上がった曲は洋服とマッチしていて満足されたそう。
今回特別に折見さんから音源のリンクを頂いたので皆様にお渡しします。
(ヘッドフォンで聴いてShowの写真を見返して余韻に浸って下さい。)
またモデルの頭部にはMikio Aizawaさんが作成したヘッドピースが装着され東京という都会のストレスや不穏な感情をより醸し出している。

(またORIMIの洋服については今僕がここで書くより展示会で直接伝えさせてほしい。)
少し脱線させてしまうが僕がこうしてエレファントで働いていたり、ブログという古典的な媒体にこだわる理由。
実は全てORIMIというブランドが世に存在しているから。
僕は4年ほど前にとあるセレクトショップでバイヤーを仕事にしていて、その時にORIMIの1stコレクションに一目惚れし折見さんにアポイントを取ったのが始まり。
そのお店でORIMIをいかに沢山の人に知ってもらえるかを考え当時思考の末にたどり着いたのが”ブログを書く ”という行為だった。
そのお店を抜けた後でもプライベートで連絡を取って飲みに連れて行ってもらえたり、THE ELEPHANT初の大阪Pop upもお手伝いさせてもらったり。
そうして大阪店を作る話になり僕を店長として選んでもらった。
折見さんってどんな人なんですか?と質問される事も多いので、僕なりの折見さんを教えると、洋服は勿論、好きな音楽が似通っていてお酒の場では洋服より音楽の話を多くするくらい、プライベートでも非常にロックな方です。
(あんまり書くとこのブログを見る折見さんが恥ずかしいと思うので抑えめで。)
今もこうして皆様にORIMIを伝えてはいるが僕も1stシーズンからのORIMIファンであることは間違いないし何よりブランドとしての初のShowに携われたのは非常に光栄だ。
今店頭にはORIMI AW24 collectionのアイテムが揃った。

ORIMI
デザイナーは折見健太。18歳の頃よりヴィンテージバイヤーとしてキャリアをスタート。
都内2店舗のアパレルストアの立ち上げから運営、商品企画、バイイングを経験。
ORIMIでは、自身の10年以上のアパレル業界での経験を活かし`Superfine garment for all the outsiders′ をコンセプトに異端者のためのラグジュアリーなベーシックウェアを展開。
2020年末に立ち上がった新鋭ブランド。

現在店頭に並んでいるAW24 collectionは東京のカオスな雰囲気を洋服に映し出したシーズン。
実はRunwayのSS25と兄弟の様なコレクションで、AW24のLOOKを撮影したり洋服を製作している際にRunwayのイメージが頭の中に浮かんだと言う。
そんなきっかけとなった今期はラインナップも多く今回は数点に絞って紹介できればなと思う。
NAPOLEON JACKET

クラシカルなナポレオンジャケットをORIMI独自の解釈で仕上げられた1着。

フロント部分にはジレがドッキングされ、ディテールとして抜群な印象を与えている。

このジレは取り外しが可能でスタイリッシュなスタイリングができる反面、ジャケットの裏側にボタンが付属している為スリーピーススーツの様に中に仕込みよりクラシカルなアプローチも可能だ。

いわば3WAYで着用することができるので皆様の好きな様に着ていただきたい。
生地はBLACKとLAME STRIPEの2パターンで今回紹介するのはLAME STRIPEの生地。
今回クラシカルなジャケットを制作すると折見さんに聞いた際に僕が烏滸がましくお願いした生地という事もあり非常に思いれ深い。
ラメ自体も主張し過ぎない様なストライプで仕上げられている為、より大人っぽく羽織ってもらえる。背筋が伸びるジャケットだなと。
(僕が成人式を迎える立場ならこのジャケットを着ていきたいな。)
BLANKET HOODIE



サイズ感もゆったりしているので気楽に着て出掛けてほしい。
OVERLAP BAGGY DENIM PANTS

今回のRunwayでもかなり注目を集めたバギーデニム。
言うまでも無くシンプルなバギーデニムでは無く商品名通りOVERLAPと記載がある様に変則的なパターンで作られている。

写真の通り驚く程のオーバーサイズのパターン。
それを前面に巻き付け完成するこのデニムは他に無いシルエットでスタイリングに大きなアクセントを作り街中で振り返られる事は間違い無いだろう。



(Runwayにて。モデルは東京店スタッフのザナ。ビジュアルが僕好みで佇まいと顔つきにロックを感じる希少な存在。)
東京店、大阪店関わらず我々エレファントで沢山のお客様から高い人気を誇るORIMI。
エレファントを作った折見さんが繰り出すブランドなので当然なのかも知れないが僕だけで無くきっと皆さんの特別なブランドであり続けるだろう。
正直このTHE ELEPHANT BLOGを始める際にORIMIに関しては必ずShowを見た後で書こうと決めていたのでやっと文字にでき嬉しい。
今月末にORIMIの展示会も開催するので是非期待して頂ければ。
Showの余韻に浸り、気温も下がった今ORIMIの洋服を是非選びに来て下さい。スタッフみんなORIMIが大好きなので。
福原幹二